0015 攻略! 共通テスト
https://scrapbox.io/files/639726ec510b5d001e06816d.JPG
共通テストを受ける場合、高校2年で英検2級レベルの単語は頭に入っていることが大前提となる。 特徴は以下の通り
共通テストは基礎事項の確認テストではない。学力下位層がもはや受けないため平均点自体は落ちない。
共通テストは捻ってある問題+読む分量が多いため高3の夏から対策しても間に合わない。高2スタートが必須。
共通テストは、次のように設問の難易度をあげている。英語力があっても不注意な生徒は振り落とされる設計になっている。
(英文の位置と設問の順番がバラバラかつ広くバラしてある)
(複数の資料を合わせないと答えが出ない)
(意見なのか、事実なのかを判断させる) でもはっきりいうと、日本語の試験ででもできるのではと思う。
テストのあり方には疑問に思うことがあるが、思考停止しても何も得することはない。クリアすることを考えよう。
学校で渡された単語帳で、レベルが分けられている場合、最後の2つのステージがスラスラ言えることが大事と思って欲しい。
その上で、教科書、課題、課外、自分で読むペーパーバックなど、「大量に読み、読み慣れを作る」ことが一番だ。なぜなら、
英語の論旨の流れになれたり、
多義語の意味を瞬時に取れたり、
トピック(話題)に関する知識を手に入れられる
からだ。あらかじめ読む内容を予測できることは大きな利点となる。
だから学校でも家でも多くの英文を読むのだ。
共通テスト 大問6の解き方
最も長く、重い英文のように思えるが、実は攻略方法は最も単純である。
段落(パラグラフ)ごとにまずは、線を引いて視覚的に分けてしまおう。
段落は読んだら必ず簡単に要約することが大切だ。「結局言っていることはこれだよね」と。数語のメモでいい。
第一段落は必ず全文目を通し、なんのために書かれた英文か目的などを把握する。
第二段落以降は、段落の頭3−4行、おしり3−4行に目を通す。これだけでおおよその内容はわかる。
問いにとび、答えのキーワードを抜き出す。たとえば、理由を探すのか、例を探すのかを把握する。
第一段落+各段落の最初と最後の3−4行目を読むことで、最終問題の答えがある程度 導き出せる。
このように「頭とおしり」を意識して答えを探す。
筆者の意見の見つけ方
①譲歩+逆接+主張のパターンから、but, howeverの後ろは、筆者の意見がきやすい。
②形容詞 important / necessaryとか、助動詞 shouldがあるところは筆者の意見がきやすい。
段落の典型的な構成を知ろう
たとえば、「自動運転の車の普及」についての話であれば、第一段落の最後に、自動運転のメリットが2つ出ているとする。すると、第2段落から、その2点について、具体的に説明をしだすはずだと予測できる。
第一段落
私たちは自動運転の車を作るべきだろうか。(テーマの提示)
利点も短所もあるのでそれを論じていこう。
利点は2つある。より安全で、高齢者に優しい点。
第二段落
自動運転の安全性の話
(理由1)事故が減る
(データ)米国は2012年何人ぐらい死亡している。
(根拠)AIは見落としがない。うっかりがない。
(まとめ)自動運転になればこういった命を救える。
第三段落
高齢化社会へのメリット
(理由2)お年寄りが多い社会で役立つ
(データ)高齢化→免許返納増
(根拠)自動運転のタクシー。気兼ねなく好きな時に好きな場所に行ける。人件費がかからず料金も安い。
(まとめ)自動運転車の普及でお年寄りが助かる。
..................................................................................................
上記のように理由が2つある場合、another, also, in addition, などが2つ目の理由の冒頭に出現する。
これらが出現したら、理由1が終わり、理由2が登場したと考える。
英文の論説文は上のような構成を意識して書かれていることを意識する。
段落の最初と最後は結局、その段落のまとめになっていることが多い ことにも気づこう。
このような「英文のロジック」にまで気が回るためには、単語とか、文法、構文はほぼ自動的に認識できないといけないと言うことになる。そのためには意味を意識して音読をしっかりやろう。英文のつまみ食いだけでなく、全文をしっかり読めて解答もできるが理想。 和訳をしているうちは無理だ。I like dogs. なら日本語に直さなくても頭の中で映像化し、理解できるだろう。結局そういう英文を増やしていくしかない。最初は和訳はあっても良いが、直さなくても理解できる表現を得るため、音読を通して、どんどん練習していこう。
英文を読めない人は、単語と文法を大至急学び直す。文法は細かいところまでやらずとも良い。意味も音読も完璧な英文をまず20本作ろう。